これから犯罪を犯す者ではではなく、既に犯罪を犯した物を更生させるための処遇は刑務所等の施設内処遇と、一般社会の中で更生させる社会内処遇の二つがある。私は刑事政策を学んでいるうちに地方行政に興味を持っていた大学時代であった。特に高齢者犯罪は、刑務所が社会的に孤立した社会的弱者の高齢者の最後の受け皿の役割を果たしていることが問題だと学んだ。また、年齢を問わず、社会的に孤立し罪を犯したものは、犯罪者となることで社会との絆が更に弱まり、地域社会の理解と協力が不可欠な社会内処遇が機能してこない。行政機関にだけ頼る更生では地域との絆は生まれづらいし、あまり持続可能な制度ではないと学んだが、しっかりとした持続可能なセーフティーネットとなる制度にするため、そして、累犯に続く負のスパイラルを断ち切るため、今回改めて地域の絆の大切さを認識しているところである。
安全安心なまちづくりのためには、犯罪を犯した者も自分達と同じ人間であると考え、コミュニティーから阻害しないことが必要なことであると考える。
いずれにしても、地域のネットワークが犯罪を防止し、犯罪を犯した者の更生にも最も有効であります。